バッシュメーカー別まとめ【ASICS(アシックス)】

ASICS(アシックス)は、日本発のスポーツブランドとして、
長年にわたりバスケットボールシューズを展開してきたメーカーです。

近年のアシックスのバッシュは、
シリーズごとに明確な設計思想が分けられているのが大きな特徴で、
自分のプレースタイルに合ったモデルを選びやすくなっています。


①フィット感を重視した設計

アシックスのバッシュは、
足全体を包み込むフィット感を重視して設計されています。

  • 甲や中足部の収まりが良い

  • 紐による調整幅が広い

  • 履いた瞬間の違和感が出にくい

「足に合いやすい」と言われる理由のひとつです。


②安定性を構造で支える設計

アシックスは、
構造パーツによって安定性を確保する設計を多く採用しています。

  • TRUSSTICによるねじれ抑制

  • サイドウォール構造

  • ヒールカウンターによる踵の固定

軽さや柔らかさだけでなく、
安心して踏み込める安定感を重視しています。


③ローカット中心のラインナップ

現在のアシックスのバッシュは、
ローカットモデルが中心です。

  • 足首の可動域を確保

  • ジャンプや切り返しを妨げにくい

  • ポジションを選びにくい

足首を固めるよりも、
下から支える設計思想が主流となっています。


このページでは、主要シリーズを整理し、プレイスタイルに最適なモデルが見つかるように纏めています。


 

NOVA SURGE(ノヴァサージ)シリーズ

主な特徴
反発重視の厚底クッション。サイドウォールとTRUSSTICで安定性を確保。

主な適性
ジャンプ・ドライブが多いプレイヤー。パワー系、フォワード〜ビッグ寄り。

シリーズ思想
反発力と推進力を最大限に活かす設計。

🍵シリーズ展開

NOVA SURGE 1|反発重視シリーズの出発点

NOVA SURGE 1は、
ASICSがバスケットボールシューズにおいて
高い反発性を前面に打ち出したシリーズの初代モデルとして登場した。

  • ミッドソールにFLYTEFOAM Propelを採用

  • 反発性を重視したクッション構成

  • ローカット設計による可動域の確保

  • 中足部にTRUSSTICを搭載し、ねじれを抑制

NOVA SURGE 1では、
ジャンプや前方向への推進をサポートすることが
シリーズコンセプトとして明確に示されている。


NOVA SURGE 2|安定性とフィット構造の進化

NOVA SURGE 2では、
初代の反発重視の設計思想を継承しつつ、
安定性とフィット構造の見直しが行われた。

  • FLYTEFOAM Propelミッドソールを継続採用

  • ミッドソール側面を立ち上げたサイドウォール構造を強化

  • アッパー構造の調整によるフィット性の向上

これにより、
反発力を活かしながらも、
横方向のブレを抑える設計へと進化している。


NOVA SURGE 3|反発と安定性を両立した完成度の向上

NOVA SURGE 3では、
シリーズの基本構成を維持しながら、
全体設計を整理し、完成度を高めた世代として位置づけられている。

  • FLYTEFOAM Propelミッドソールを引き続き採用

  • サイドウォール構造による安定性サポート

  • エンジニアードメッシュアッパーによる通気性とフィット性の両立

  • TRUSSTICによる中足部の安定性確保

NOVA SURGE 3では、
反発性・安定性・フィットのバランスを整理することで、
シリーズとしての完成度を高めた構成になっている。


まとめ

NOVA SURGEシリーズは、
世代ごとに大きく方向転換するのではなく、
反発力を軸とした設計思想を一貫して磨き上げてきたシリーズである。

  • NOVA SURGE 1:反発重視コンセプトの確立

  • NOVA SURGE 2:安定性とフィット構造の強化

  • NOVA SURGE 3:設計整理による完成度向上


GLIDE NOVA FF(グライドノヴァFF)シリーズ

主な特徴
フラット設計で接地感重視。軽快でシンプルな構成。

主な適性
コート感覚重視。切り返しが多いガード・ウイング。

シリーズ思想
操作性とコントロール性を優先した設計。

🍵シリーズ展開

GLIDE NOVA FF 1|シリーズの設計思想を確立した初代モデル

GLIDE NOVA FF 1は、
接地感を重視したフラットなソール設計を特徴として登場した。

  • ミッドソールにFLYTEFOAMを採用

  • フラット寄りのアウトソール設計

  • ローカット構造による足首の可動域確保

  • 軽快な動きを意識したシンプルな構成

この初代モデルで、
GLIDE NOVA FFシリーズの
「コート感覚を重視する」という方向性が明確に打ち出された。


GLIDE NOVA FF 2|基本構成を維持しつつ安定性を整理

GLIDE NOVA FF 2では、
初代で確立された設計思想を継承しながら、
シューズ全体の構成が整理された世代となっている。

  • FLYTEFOAMミッドソールを継続採用

  • フラットな接地感を維持

  • アウトソール意匠の調整による安定した足運びのサポート

シリーズの方向転換は行わず、
基本設計を固める役割を担ったモデルと位置づけられる。


GLIDE NOVA FF 3|フィット構造の見直し

GLIDE NOVA FF 3では、
シリーズの根幹であるフラット設計を維持しながら、
アッパー構造とフィット感の調整が行われた。

  • メッシュアッパー構造の採用

  • 足全体を包み込むフィット構造

  • FLYTEFOAMミッドソールの継続

この世代では、
接地感だけでなく、足との一体感を高める方向へ進化している。


GLIDE NOVA FF 4|構造を整理し完成度を高めた最新世代

GLIDE NOVA FF 4では、
シリーズを通して培ってきた設計思想を維持しながら、
構造の整理と扱いやすさの向上が図られている。

公式に確認できる主な特徴

  • FLYTEFOAMミッドソールを継続採用

  • フラットなソール設計

  • TRUSSTIC搭載による中足部の安定性確保

  • ローカット構造

  • 取り替え式インナーソール

大きな方向転換は行わず、
シリーズの完成度を高める調整が行われたモデルとなっている。


まとめ

GLIDE NOVA FFシリーズは、
世代を重ねるごとに新しいコンセプトを追加するのではなく、
フラット設計とコート感覚重視という軸を一貫して磨き続けてきたシリーズである。

  • FF 1:シリーズの設計思想を確立

  • FF 2:基本構成を整理し安定性を向上

  • FF 3:フィット構造の見直し

  • FF 4:構造を整理し完成度を向上

UNPRE ARS(アンプレアルス)シリーズ

主な特徴
安定性とサポート性重視。横ブレを抑える構造。

主な適性
接触が多いプレー。バランス型、安定感を求める選手。

シリーズ思想
再現性の高いプレーを支える安定志向。

🍵シリーズ展開

アンプレアルス1:シリーズの設計思想が確立した初代モデル

シリーズの基礎となる安定性重視のコンセプトを明確に打ち出したモデルである。

  • ミッドソールにはFLYTEFOAMを採用

  • かかと部にGELテクノロジーを搭載

  • 横方向の動きに対応するため、ミッドソール外周を広く取った設計

  • 足のブレを抑えることを優先した構造

この時点で、軽量性や反発力よりも「止まる・踏ん張る」動作を安定させる方向性が示されていた。


アンプレアルス2:安定性を維持したままフィット感を調整

初代で確立した基本構造を大きく変えず、フィット性と履き心地の調整が行われた。

  • アッパー素材の構成を見直し、足当たりの改善

  • シューレース周辺の補強配置を調整し、締め上げ時のホールド感を向上

  • 安定性を担うミッドソール形状は継承

この世代では、シリーズの特徴である安定感を保ったまま、実使用での快適性を高める改良が中心となっている。


アンプレアルス3:サポート構造の洗練と完成度向上

シリーズの方向性を維持しつつ、各パーツの役割を明確化する進化が見られる。

  • ミッドソールのサポート形状を整理し、横ブレ抑制性能を強化

  • アッパーに人工皮革とメッシュを組み合わせ、耐久性とホールド性を両立

  • ヒールカウンター構造を含む後足部の安定性を重視

  • クッション構成(FLYTEFOAM+GEL)は継続採用

シリーズ3作目にして、アンプレアルスの「安定性重視モデル」という立ち位置が明確に完成された形となっている。


まとめ

アンプレアルス1〜3の進化は、
革新的な機能追加よりも、
「安定性という軸をぶらさず、履き心地と完成度を高めてきた過程」
として捉えることができる。

GELHOOP(ゲルフープ)

主な特徴
軽量でクセの少ないベーシックモデル。

主な適性
軽さ重視。部活・練習用、初心者。

シリーズ思想
扱いやすさと実用性を重視した定番設計。

GELBURST(ゲルバースト)

主な特徴
軽量性と反応性を重視。素早い動きに対応するシャープな設計。

主な適性
スピード重視。動き出しや切り返しが多いガード系プレイヤー。

シリーズ思想
スピードとキレを最大限に引き出す軽快志向。